理解できない。。。

2008.08.24 *Sun*日々の出来事
昨日は5時には、水道工事も終わり、部屋の中も
いつも通りに戻すことが出来た。
義弟は、金曜日もハミガキが出来なかったし
昨日も洗面所の床のクロスの張替えをしてたので
エリーのお散歩に出る前に、ハミガキをするように言った。

「弟くん、昨日も今日もハミガキをしていません。だからハミガキをしましょう」
「ハミガキ?」
「そう、昨日も今日もしていません」
「そうだっけ?」
「工事をしてたから、出来なかったでしょ?」
「あ〜、そうだね〜」
「ハミガキをしましょう」

そう言って、義弟が洗面所に入ったのを確認して

「ハミガキをするのよ。わかった?」
「うん」

と言う返事を聞いて、エリーのお散歩に出た。
帰ってきたら、トイレから出てきた義弟。
そう言えば、もう1週間排便がないことに気が付いて

「おしっこ?うんち?どっち?」
「えっ?」
「おしっこ?」
「うん」

1週間排便がなくても苦しくないのかな?
食べさせてる量が少ないのか?それとも便を出す力がないのか?
どっちにしても、本人に不快感がないならいいのかな?

「ハミガキ終ったの?」
「まだ」
「じゃあ、ハミガキをしましょう」

洗面所で立ったまま、何度も水道を出したり止めたりしているので注意をして
そのまま何かをしていたのだけど、また水道を出してうがいを始めた。
ペッと吐いたものに、血が混じっている。
虫歯か?歯槽膿漏か?施設で口腔ケアもしてもらえることになってるので
それから考える予定でいるのだけど・・・

「ハミガキは?まだハミガキしてないでしょう?」
「終った。磨き過ぎて血が出た」

・・・磨いてませんが・・・

「磨きすぎたんじゃなくて、磨いてないから血が出るの。ハミガキをしましょう」
「もう終ったから、いいんだよっ!」

これまたいくら言ったところで、やるはずもない。
だからと言って、私には義弟にハミガキをしてやるなんて出来ないし、無理!
出来ないものは、出来ないのだからしょうがない、だから言うのもあきらめた。

「なつの迎えに行ってくるから、座っててよ」
「は〜い」

で、なつを連れて6時半過ぎに戻ってきた、いつもの場所にいない。
和室をのぞいたら・・・

義弟のお布団は、おねしょ防止のために、お布団の上に
レジャーシートを、ガムテープで貼り付けてある。
その上におねしょ用にした大きめのバスタオルを敷き
さらにその上に、わんこのオチッコシートを6枚貼り付けてある。
少量おむつから漏れただけなら、1枚か2枚シートを交換すればいいけど
大量に漏れた時は、シートから漏れてもバスタオルが吸収してくれる。
レジャーシートだけだと、吸い取ってくれないので、そこからお布団に流れ込む時もあるので
バスタオルが吸い取って、さらにそのタオルの乾いたところで、レジャーシートを拭けば
簡単におねしょの処理ができるので、そうしているのだけど・・・

昨日は1時近くになって、動き出した義弟。
着替えが終ると、お布団をたたもうとしたので、しなくていいと何度言っても
いつまでも触っていたので、またイライラして怒鳴ってしまった。
いつもは義弟が行動を始めると、すぐにお布団の確認をしてたたむのだけど
昨日は義弟がリビングに出てきて食事を出した後、お布団の確認したら
少量ではあるけど、シートが1枚が濡れていた。
放置してあるパジャマを触ったら、これも濡れてる。
おしっこを漏らしてることを、義弟は言わないのか?忘れるのか?
濡れてると言う感覚がないのか?そうれがどういうことかわかってないのか?
洗面所が使えなかったので、おねしょのシーツやパジャマは洗濯できなかった。
シートを1枚外して捨て、夜お布団を敷く時に、1枚また貼り付ければいいと思っていた。

和室にいた義弟は、お布団を敷き、敷いてあったバスタオルを外して
そこに貼り付けてあった、シートを全部外し、そのシートをレジャーシートの上に
重ねて並べ、1枚を持ってシートに付いてるテープをはがしていた。

「ねえ、弟くん、何をやってるの?」
「えっ?シーツをかけようかと思って」
「なんでおねしょのシートを外してるの?」
「えっ?これ?これ?」

と重ねてあるシートを指差して言う。

「そう、なんでシートを外しちゃったの?」
「○×△□※・・・・・」

何度聞き返しても、何を言ってるのかがさっぱりわからない。
義弟はいつものようにニコニコ笑顔で、シートに付いてるテープをはがしながら何か言ってる。

「弟くん、お布団は私が敷くから触らなくていいの」
「えっ?いいの?」
「そう、いいの。だからリビングに出てきて、ご飯です」

ここからまたイライラしてしまった。
やらなくていいと何度も言うのだけど、いつまでもシートを触る。
バスタオルを丸めて、右から左に移動したと思ったら、今度はまた右に戻す。
重ねて並べたシートを、また移動させる。

「弟くん、ご飯です。リビングに出てきてください」
「は〜い」

これを何度も繰り返して、やっと食事となった。
シートを1枚貼ればいいだけの状態だったので、最初から全部やり直さなくてはいけない。
工事も終わって、なつも今回は大事にならず、ホッとしたところで
余計な手間を増やしてくれるから、さらにイライラしてしまう。
食事が終わり、お薬も飲み終わったので

「寝る準備をしましょう」

と何度も声かけ、だけど残したスープをまた飲んだり、箸をお椀からお皿の上に移動したり
重ねた食器をまた戻したり、また重ねたり・・・

「弟くん、食器は触らない。そのままにしておいて、寝る準備をしましょう」

今私がやってることを終らせたら、食器を片付けようと思っていたけど
いくら言っても、またスープを飲んだり、箸をいじってたり、カチャカチャと食器のなる音がする。
目の前に置いておくからいけないんだと思い、食器を片付けながら言った。

「これはいいから、寝る準備をしましょう」
「あ〜そうかよっ!触らなきゃいいんだろっ!」

普段はブツブツと空気が抜けたようなしゃべり方をするけど
こういうときだけは、大きな声でハッキリ言えるのだから不思議だ。

「減らず口叩いてるんじゃない!寝る準備をしろって何度も言ってるでしょっ!」

そう言ったら、突然笑顔になって、また何かしゃべりだしたけど
もう何を言ってるかがわからなくなった。

そして今度は、パジャマに着替えるとき。
和室に入った義弟に紙おむつを渡して

「おむつを替えましょう」

そう言って、ちょっと女中部屋で一服。
そう言えばパジャマを出すの忘れたと思って、しばらくしてから様子を看たら
来ていたTシャツを脱いで、新しいTシャツに着替え、短パンを足首まで下げた状態で寝てた。

「弟くん、着替えてから寝てください。起きて」

起き上がった義弟に

「なんでまたTシャツ着てるの?パジャマに着替えましょう」
「これで寝る」
「それは昼間着る物です。夜はパジャマで寝るの。おむつも取り替えてないでしょう?」
「あ〜、これ?」

さっき渡した紙おむつを持って聞く。

「そう、おむつを取り替えましょう」

そういいながら、新しいパジャマを出して

「おむつを取り替えて、パジャマに着替えましょう」
「うん」

で、キッチンで用事を済ませながら様子を看たら、Tシャツの上にパジャマを着てる。

「弟くん、Tシャツは脱いでパジャマを着るの。わかる?」
「うん」
「先におむつを替えましょう」
「うん」

で、残ってたキッチン仕事を終らせて看に行ったら、おむつは向こうへ放り投げて
パジャマのズボンを履こうとしていた。

「おむつを取り替えるのが先です」
「これ?これ?」(と、おむつを指差す)
「そうです、おむつを取り替えます」

と言ったら、おむつをしたまま、新しいおむつを履こうとする。

「違うでしょ。今履いてるおむつを脱いで、新しいおむつに替えるの」

そう言っても、どうやら今日はわかってないらしい。
これじゃあ、いつまで経っても私が休めない。
マスクに手袋を装着気合を入れて、おむつを履き替えさせて、パジャマも着せた。

「もう寝ましょう」

と言ったら、またその場でコロリンと横になってしまった。
言うことにも疲れたので、後ろから抱え上げてお布団中央まで移動して
横にして、布団をかけて、電気も消し

「もう寝ます。わかりました?」
「は〜い」

時間は9時を過ぎていた。
主人は夜勤で、彩佳も食べずに待っていてくれたので、私は晩酌彩佳は食事をした。
彩佳の食器を洗う前に様子を看たら、もうすっかり眠っていた。

義弟はだんだん、言葉を理解することが出来なくなっている。
自分が目に付いた物、触れたもの、興味を持ったものには
いつまでも執着しているが、それが迷惑になろうと、余計なことだろうと関係がない。
やめるように言っても、返事だけしてやめることはない。
やめさせるには、そこから移動させるか、手に触れているものを取り上げるしかない。

自分がイライラせず心を落ち着かせて、介護をするにはどうしたらいいか?
今はそれを考えている。
昨日は、なつの状態が悪かったことや、疲れてもいるし、マイナス思考になってたな。
現状を変えることはできないのだから、自分の気持ちの持って行き方を変えるしかない。
やらせようと思うのが、間違いなのかもしれないな。

今日は夜勤明けの主人が、今は寝ている。
義弟もまだ起きてこない。
義弟が起きるまで、少しのんびり過ごそうと思う。。。



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プロフィール

Author:恵子

2000年3月
『悪性脳腫瘍』と診断され
手術をしても余命2年と言われた義弟。

義弟が闘病生活に入ってからの
過去の出来事。。。
離婚後、我が家に来てからの出来事。
悪性脳腫瘍の手術後5年が過ぎて
高次脳機能障害と言われ
自己流でのリハビリ始めて3年が過ぎ
突然、急激に状態悪化。
放射線治療の後遺症で
脳萎縮が始まり、認知症と診断され
2008年7月、介護保険を申請。
半年間で、要介護3から要介護5へ。
介護療養型医療施設に入所して
7ヶ月が過ぎて・・・
2009年8月25日午前10時59分
義弟はこの世を去りました。
この日までの書き込みは
義弟の命の軌跡です。。。

そして、私の父はパーキンソン症候群。
一人暮らしの父も認知症初期かも?
これからは、父の看護日記になります。



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